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上達するには幼い頃からの地道な努力が必要、という誤解
巷ではよく
「ピアノは上達したければなるべく幼い時から」
「成長してからでは遅い」
と言われ、
テクニックについては大人になってからは諦めるべき、
という認識があります。
しかし、これは誤解です。
演奏だけで生計を立てられるいわゆる一流のプロピアニストと、
一流の音大生の違いはなんだと思いますか?
テクニックやミスタッチの違いだと思う方が多いかもしれません。
それも誤解です。
一流の音大生も、プロのピアニスト同様に
どんな曲でも弾きこなすだけの技量をもっています。
では何が違うかというと、
音楽的感性の幅、音感や和声感への敏感さの幅、
音色のニュアンスの幅、さまざまな音楽経験値の幅、知識の幅、
舞台へのコンディションづくりの差、プロ意識の差、センス です。
実はテクニックではなく、
これこそが幼少期にピアノを始めるべき、
と言われる要因なのです。
一流のプロピアニストになるためには、テクニックは当然ですが、
生まれ持った才能や感性、
そして上記を得るための幼少期からの多岐にわたる音楽経験が必要となります。
こればかりは、人が教えきることはできません。
なので、一流の音大生の中から、
一流のプロになれる人もいれば、なれない人もいます。
このHPにいらしていただいたあなたは、
一流のプロピアニストを目指しているのでしょうか?
おそらく違いますね。
今よりもっと上達したい、もう少し弾ける曲を増やしたい、
どうしても弾けないあの個所が弾けるようになりたい、
基礎力をつけたい、難曲が弾ければなぁ・・・
そんな思いで、こちらをご覧になっているかと思います。
遅く始めてからでも、大人になってからでも、
ブランクがあっても、ピアノを上達させられるか?
その答えは Yes! です。
ピアノ演奏が上手に聞こえる要素
ピアノが上手に聞こえる要素の90%は、テクニックです。
テクニックというと、指が早く動くとか、ミスタッチしないとか、
脱力ができているとか、そういったことを連想する方が多いですが、
それは不十分です。
上手な演奏は、大きく分けて以下の2つの要素で成り立っています。
<基礎メカニック>
日本で、よく「テクニック」と呼ばれているもの
●自身の身体の構造・特徴を知っている
●脱力 の状態が分かり、脱力をコントロールできる
●ピアノ演奏に適した腕、手、指の使い方、打鍵の仕方を知っており実践できる
●掌の筋力が鍛えられている
●指・手首の柔軟性を適切に使える
●10本の指をそれぞれコントロールする方法を知っている
●左右の手首、腕、指先の特徴を知り、各部位を自由に動かすことができる
●ペダリングのための足を自由につかうことができる
<上手な演奏に聞かせるためのテクニック>
●レガートの正しい弾き方ができる
●スタッカートの種類の知識があり弾き分けができる
●打鍵の種類の知識をもち弾き分けができる
●各指の特徴、長所、短所を知り、適した指使いを考えられる
●「歌ってきこえる」「暗くきこえる」「盛り上がってきこえる」
という耳の錯覚の知識があり弾き分けができる
●音楽の流れを理解し、
それに沿ったフレーズをつくるための身体の使い方ができる
●リズム感、テンポ感よく聞こえるコツと身体の使い方ができる
●ペダリングの知識と聞き分ける耳がある
etc・・・・
基礎メカニックは、実はこれでほぼ全てです。
これが備わっていれば、どの曲も弾きこなすことが可能になります。
ただ、基礎メカニックのみを備えても「上手な演奏」にはなりません。
上手な演奏に聞かせるためのテクニックが、
演奏の出来栄えを左右すると言っても過言ではありません。
上手な演奏に聞かせるためのテクニックは、
上記のみだけではなく
非常にたくさんのアプローチがあるので
一見大変なように思われますが、
まず知っていること(知識)
↓
やり方を知っていること(身体)
↓
実践できているか確かめること(耳)
で、可能になります。
知識は、大人の方は簡単に得ることができますね。
身体と耳は訓練する必要がありますが、
耳は良質な演奏を少し意識して聴き続けているだけで養われます。
音色の違い、響きの違いが分かるようになれば良いので、年齢は関係ありません。
一番大変なのは、やはり身体の訓練ですが
ピアノの演奏に適した身体づくりも、実は何歳になってからでも行えます。
もちろん、子どもの身体の方が柔軟で、しかも癖が少ないので、
身体がつくりやすいというのはあります。
大人は生活習慣によって身に付いた、または幼少期のピアノ教育で身に付いた癖が
強く残っているため、まずはそれを直すのが大変なのです。
ただ、結果にコミット!の某ダイエットプログラムでも、
今まで贅肉だらけだった身体を、
細くしなやかな筋肉質の身体に変えることに成功していますね。
そこに年齢制限などないはずです。
上手な演奏のコツ
やっぱり上達したい?今のまま楽しみたい?
ここまでの話で、ピアノを上達させることに対して、
どういうお気持ちになったでしょうか。
大変だなぁ、やっぱり難しいなぁ、そこまでやるのはちょっと・・・
と思われるようでしたら
今のまま、できる範囲でピアノを楽しまれる方がよいかもしれません。
ですが、
これなら頑張れば、誰でもできるってことだよね?
仕組みが分かったから、あとは具体的な方法を知って、
訓練すればいいだけなんだ。
ちょっと大変そうだけど、それでも上達したい!
と思われるようでしたら、あなたは十分に、
好きな曲を自由に好きなように演奏でき、
ちょっとしたコンクールで入賞できるくらいの、
音大生レベルくらいには到達できます。
なぜそう言い切れるかというと、私自身がそうだったからです。
その理由はこちら ↓
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