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  • 執筆者の写真MUSICA音楽教室

自由に表現する喜びを

こんにちは、MUSICA音楽教室です。 なかなかレッスンの様子をご紹介するブログは書いていないなぁと思っていたのですが、 最近たてつづけにうれしいことがあったのでご紹介します。 先生「この記号、なんだっけ?」 Oちゃん「クレッシェンド、おおきくするやつでしょ」 先生「おお、名前までしっかりおぼえているのすごいね!」 「じゃあさ、pからはじまって、クレッシェンドすると、どのくらいの大きさにしたらいいいと思う?」 Oちゃん「うーん、おおきくないけどすこしちいさいくらい?」 先生「mpってことかな?いい考え!じゃあmfだったら?」 Oちゃん「それじゃ大きすぎないかな。」 先生「かもね、じゃあ先生が、pからクレッシェンドしてmpと

pからクレッシェンドしてmfと、どっちも弾いてみるね。聞いてみて」 ・・・・・ 先生「どっち好き?」 Oちゃん「mfの方がいいかも。大きくなってるのがわかった」 先生「そっか!じゃあ、Oちゃんはここは、pからクレッシェンドしてmfくらいの気持ちでひいたらよさそうだね! でももし、練習していてやっぱりmpの方がいいと思ったら、あとから変えてもいいんだよ」 Oちゃん「ええーーあとから変えてもいいの?」 先生「もちろんいいよ!ぜんぜん違う曲になっちゃうと困るけど、 どのくらい大きくするかとか、どのくらいのはやさでひこうかとかは、自分で好きなように決めて、あとから変えたっていいんだよ。」 Oちゃん「ええええーーー!いいのーーーー!?(めっちゃうれしそう)」 「じゃあ、ここのデクレッシェンドも、すごーく弱くしてもいいの??」 先生「いいかもしれないよ!似合うかどうか、自分で試してごらん」


まもなく1年生になる、Oちゃんとのレッスンでの会話です。 この年齢のお子さんは、とくに公共の場においては「ダメ」とか「ちがう」と言われることが多いと感じている、そして間違うことを恐れる傾向があります。 それなのに、「好きなようにやっていいよ」と言われたのが嬉しかったのでしょう。 こんな新鮮な反応がとても可愛く、こちらまで嬉しくなってしまいますね♪ そして何より、まだ未就学のお子さんと、このような討論になったことをとてもうれしく思います。 普段から、音楽の流れや音の違い、スラーが切れた、などよーく音を聞いてくれている生徒さんです。 音楽的感性がもともと豊かなんだと思いますが、それでもこうして、音楽の強弱にとても興味をもって自分の意見を話してくれたことがすごくうれしい出来事でした。

Oちゃんに限らず、このように「自由に表現すること」に対して興味と喜びを感じてくれる生徒さんは多数おり、このように喜んでくれた時に、この話をしてよかったなと感じます。 楽譜を楽譜通り正しく弾くことも楽しいけれど、 そこからさらに、 「自分で考えて、自分のしたい表現をする楽しみ」 を見出して、ピアノの色々な楽しみ方を知ってもらえたらうれしいなと思います!

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