こんにちは、MUSICA音楽教室です。 7/21(日)におさらい会が無事に終了しました。 ご参加いただきました皆様、ご協力をありがとうございました!
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さて、本番が終わった後、生徒さんと「本番時のメンタルや考え方」の話題が出たので、少しご紹介したいと思います。 多くの方は、自分自身の演奏については、ミスしたところ、できなかったところなどを強く覚えていて気にしてしまうのですが、他者の演奏については、多くの場合、ミスよりも素敵な瞬間、素敵な演奏が印象に残っているものです。 私はこれらを「指導者の耳」「お客さんの耳」と言います。 「指導者の耳」とは、指導者の立場として、生徒さんの演奏をより良くしていくため、良いところだけでなく、改善点を見つけようと聞く耳のことです。
普段のレッスンではそのような聞き方が必要ですし、生徒さん自身、自分の演奏は「指導者の耳」で聞いてしまいがちです。もちろん 成長のためには、「指導者の耳」も必要です。
「お客さんの耳」とは、素敵な音楽、心地よい空気を感じたいという欲求をもって聞く耳です。この耳では、ものすごく細部を聞くわけではなく全体の流れを聞くため、心が動く瞬間がとても印象に残ります。
講師であっても本番では、「お客さんの耳」で演奏を聞くので、数日経てば、どなたがどのようなミスをしたかなど、ほとんど覚えていません。代わりに、素敵だった部分、素敵だった演奏はしばらくの間覚えています。
多くのお客さんは、素敵な音楽、素敵な空気を感じたいと思って「お客さんの耳」で演奏を聞きにきます。 であれば、本番は少しのミスやあまりに細部を気にするよりも、印象に残る素敵な演奏が、一部分でも多くできるように、日ごろから意識して練習したいですよね。 そうは言っても、本番では緊張しますし、やはり間違えたくないと思ってしまうものです。 講師もそれは痛いほどわかります。 演奏家のメンタルトレーニングという分野も、ようやく日本でも広がりつつあります。 生徒の皆さまに本番をより素敵な、楽しい機会として臨んでいただけるように、講師もメンタル面についても日々勉強を続けていきたいと思います。
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